室内のカビの危険性と害

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室内のカビの危険性と害

室内のカビの危険性は…

害・危険性レベル3「厳重警戒」

カビの多くは、水分の多い湿った環境で繁殖します。そのため、家の中でも、換気不足のバスルームや結露しやすい壁、そのそばに置かれた家具の裏側、冷房・除湿運転時のエアコンの中などによく発生します。それらは一般に黒く見えるため、クロカビと呼ばれています。

Cladosporium by Wikimedia Commonsクロカビという呼び名は、黒く見えるところから名付けられた一般名称ですが、そのほとんどはクラドスポリウムという種類のカビです。空気中に胞子が最も多く飛散しているカビであり、湿潤な環境があればどこででも発生します。また、酒・醤油造りなどに利用されている麹菌(コウジカビ)と同じ種類のカビの中にも胞子や菌糸の黒いものが多く、それらも室内で繁殖してクロカビと呼ばれます。そして、これらのクロカビは、呼吸器系疾患を中心とするさまざまな健康被害をもたらします。

クロカビによって発症する病気の例

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎は、季節性・通年性を問わず、タンパク質成分を含んだ特定の原因物質アレルゲンによって発症します。ハウスダスト(屋内の微細なごみ・粒子)は花粉とともに主要なアレルゲンですが、室内のカビの胞子は代表的なハウスダストのひとつとして、アレルギー性鼻炎の原因になります。

気管支喘息の発作

気管支喘息は、原因が十分には解明されていない病気ですが、アレルギー性疾患としての性格が強いことは明らかです。ハウスダストであるカビの胞子も、突然襲ってくる喘息発作の誘因になるとされています。

アスペルギルス症(別名・カビ性肺炎)

アスペルギルス属(和名・コウジカビ属)のカビが気管支や肺に感染してアレルギー症状を引き起こします。ゼイゼイという呼吸や激しい咳、呼吸困難などのほか、血痰・喀血・発熱を伴うこともあり、肺炎気管支喘息気管支炎などと酷似した症状が見られます。健康な人には発症しませんが、病気などで免疫力が低下している人や体力が衰えた高齢者などに発症します。

室内のクロカビに危険なカビ毒は見られない。
しかし、クロカビは各種病気の原因となる。

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