乳化剤の危険性と害(大人・子供・赤ちゃん)
乳化剤の危険性は…
乳化剤は、水と油を均一に混ぜ合わせることのできる食品添加物ですが、泡立ちを良くし泡を壊れにくくする起泡作用や、逆に泡立ちを抑える抑泡作用など、さまざまな機能を持っています。そのため、食品添加物としての使用範囲は大変に広く、パン・和洋菓子・アイスクリーム・コーヒー飲料などから麺類・練り物・ソーセージ・ドレッシングと、実に多彩な食品に利用されています。ちなみに、食用油と食酢を材料としているマヨネーズも乳化剤を使用しているように思われるかも知れませんが、もうひとつの材料である卵によって乳化が行われるため、マヨネーズには乳化剤が一切使用されていません。
大人・子供・赤ちゃんへの害は? 大豆アレルギーに厳重注意。
現在、厚生労働省が食品添加物として認めている乳化剤は、次の通りです。
化学合成された乳化剤
・ グリセリン脂肪酸エステル
・ ソルビタン脂肪酸エステル
・ プロピレングリコール脂肪酸エステル
・ ショ糖脂肪酸エステル
植物原料から作られた乳化剤
・ 植物レシチン(大豆油・菜種油・ひまわり油から分離)
・ 大豆サポニン(大豆から抽出)
化学合成された乳化剤については、危険性は認められません。しかし、植物原料から作られた乳化剤では、年齢にかかわらず、大豆由来の大豆レシチンや大豆サポニンの摂取でアレルギーを引き起こす危険性があります。これまでに大豆食品でアレルギー反応を経験した人や検査で大豆アレルゲンが確認されている人は、これらを含む食品を摂取しないように気をつけましょう。
なお、大豆レシチン・大豆サポニンを含む加工食品や飲料の原材料欄には、「レシチン(大豆由来)」・「植物レシチン(大豆由来)」・「大豆サポニン」・「乳化剤(大豆由来)」などと表記されています。一方、含まない場合には、他の乳化剤を複数含んでいても個々の名称を表記せず、単に「乳化剤」とのみ表記することが一般的です。
大豆レシチン・大豆サポニンのアレルギーに厳重注意。