PM2.5の危険性と害(大人・子供・赤ちゃん)

スポンサードリンク
PM2.5の危険性と害(大人・子供・赤ちゃん)

PM2.5の危険性は…

害・危険性レベル4「危険」

PM は英語の Particulate matter(粒子状物質)の略で、2.5 は 2.5μm(マイクロメートル)のことです。PM2.5とは、2.5μmレベルまたはそれ以下の微小サイズの粒子状物質という意味であり、大気汚染物質に対して用いられます。ちなみに、1μm は 1000分の1mmでであり、2.5μmは黄砂の直径の半分程度、花粉の直径の10分の1以下です。細菌・バクテリアと大差ない大きさですので、肉眼では確認できません。

PM2.5の正体は

PM2.5 は、主として中国から偏西風に乗って飛来しています。その発生源としては、工場・製鉄所・火力発電所や一般住宅の焼却炉の排煙、自動車の排気ガスなどが考えられます。このような煙突や排気管から放出される排気にも PM2.5 が含まれていますが、肉眼で煙として認められるほど大きな粒子が風に流されて到達できる距離はせいぜい数十kmに過ぎません。従って、PM2.5 として中国から日本にまで到達した粒子は、燃焼ガスに含まれる成分が太陽の紫外線によって光化学反応を起こし、それによって発生する硝酸イオン硫酸イオンなどから生成された化合物が中心になっていると考えられます。また、その他の原因物質として、ビル・住宅建設で使用されるトルエン、ベンゼンなどの有機溶剤も考えられます。なお、燃焼ガスには排出時から炭素粒子の PM2.5 も含まれていますが、日本で観測されるその粒子の表面には、有機物や硫酸などの分子がよく吸着しています。

スポンサードリンク

大人・子供・赤ちゃんへの害

PM2.5 の健康被害については、皮膚や粘膜に付着しやすいことから、肌荒れ・じんましんや目・鼻腔内の炎症が心配されますが、国内では研究が十分に進んでいるとは言えません。しかし、国連の世界保健機関WHO)が PM2.5 を含む大気汚染物質の危険度を最高レベルとし、2010年には大気汚染が原因と思われる肺がんによって全世界で 22万3000人が死亡したと警告を発しています。また、国連環境計画(UNEP)からも、PM2.5 を含む大気汚染物質が呼吸困難肺気腫を引き起こすことが指摘されています。少なくとも危険な呼吸器系疾患のリスクが極めて高いことは確実と言えるでしょう。

PM2.5は、大気中を浮遊する有害な化学物質です。
肺がんを含む呼吸器系疾患にもっとも要注意です。

スポンサードリンク
サブコンテンツ

このページの先頭へ