ネット銀行のセキュリティの危険性
ネット銀行のセキュリティの危険性は…
ネット銀行は、インターネットによる銀行取引サービス(インターネットバンキング)を中心業務とする銀行です。実店舗は必要最小限の店舗数しかなく、ATM もわずかしか設置していません。利用者の現金の預け入れや引き出しは、提携する他行の ATM からキャッシュカードによるものが中心となっています。また、預金通帳が発行されず、取引明細もすべて Webページで確認します。
現在、国内で営業中のネット銀行は以下の6行です。
① ジャパンネット銀行 ( 2000年10月開業 )
② ソニー銀行 ( 2001年6月開業 )
③ 楽天銀行 ( 2001年7月開業・旧イーバンク銀行 )
④ 住信SBIネット銀行 ( 2007年9月開業 )
⑤ じぶん銀行 ( 2008年6月開業 )
⑥ 大和ネクスト銀行 ( 2011年4月開業 )
ネット銀行のセキュリティ上の危険性
ネット銀行では、現金の入出金は ATM とキャッシュカードによって行いますが、振込・振替などその他の取引業務はネットバンキングが中心となるため、サイトのセキュリティはネット通販のサイトなどより厳重です。一般銀行のネットバンキングでもワンタイムパスワード(1回限り有効な暗証番号)を表示するデバイスが希望する口座開設者に発行されていますが、ネット銀行の中にはすべての新規口座開設者に無料でデバイスを提供しているところもあります。それでも、ネット銀行には以下のようなセキュリティ上の危険性がありますので注意してください。
フィッシング詐欺の危険性
フィッシング詐欺は、代表的なサイバー犯罪(インターネット利用の犯罪)のひとつで、成りすましの Webページ(本物を装った偽のページ)で現金を振り込ませたり、個人情報や金融情報を詐取しようとする犯罪です。国内大手銀行のネットバンキングサービスでも、2012年には、パソコンに感染しているマルウェア( malware = malicious software 悪意のあるソフトウェアの略)によって銀行サイトの偽のログイン画面が表示され、口座番号と暗証番号を入力させようとするフィッシング詐欺事件が多数発生しました。ただし、このような手口のフィッシング詐欺は、信頼できるセキュリティソフトをインストールし、つねに最新の状態に更新しておけば防げる犯罪です。
システム障害の危険性
2003年、あるネット銀行で深刻なシステム障害が繰り返し発生しました。長時間にわたってアクセス不能となったほか、提携銀行やコンビニの ATM も利用できないという事態になりました。一般銀行の場合は、ネットバンキングがシステム障害で利用できなくなっても、別系統のシステムである ATM は利用できるはずであり、最悪の場合でも店舗窓口が利用できるでしょう。ネット銀行のコンピュータシステムが現在どの程度改善されているか不明ですが、サイバー攻撃などによってシステム障害が発生すると ATM による現金引き出しさえできなくなる可能性があることを知っておくべきです。
ネット銀行の店舗や自行の ATM は身近に存在しない。
システム障害によるリスクを心得て利用しましょう。
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