水素自動車の危険性

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水素自動車の危険性

水素自動車の危険性は…

害・危険性レベル2「警戒」

水素自動車は、水素を燃料として走行する自動車のことですが、従来のガソリンエンジン車やディーゼルエンジン車と同様に水素を燃焼させるものと、水素の化学反応によって発電する燃料電池を使用したものがあります。

現在、国内の自動車メーカーで水素自動車の商品化を実現し、すでに販売を開始しているのは、トヨタミライホンダクラリティ FUEL CELL(フューエル セル)の2車種です。どちらも水素を燃料とする燃料電池によって発電し、その電力だけで駆動モーターを回転させて走行する燃料電池自動車(略称・燃料電池車)です。トヨタはミライを一般ユーザー向けに販売していますが、ホンダは現在(2016年10月)のところ法人ユーザー向けのリース販売にとどめています。ただし、市場動向に応じて一般向けの販売を開始する予定です。

水素燃料に対して一般ユーザーがいだく不安とその対策

トヨタ・ミライとホンダ・クラリティ FUEL CELLの水素燃料は液体水素ではなく、高圧の水素ガスを車載の水素タンクに充填します。どちらも充填ガスの圧力を70MPa(メガパスカル)=約690気圧とすることを前提に設計されています。

水素ガスといえば、福島原発事故で起きた原子炉建屋の水素爆発や、1937年にアメリカで発生したドイツの飛行船ヒンデンブルク号の爆発事故を連想する人が少なくないと思われます。水素爆発の恐ろしさから、これまで馴染みのない燃料電池車の安全性に不安を感じるかもしれません。

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トヨタ・ミライの場合、燃料系統の安全対策として、まず水素タンクの内側を気密性の高いプラスチックライナーとし、外側に炭素繊維強化プラスチック層ガラス繊維強化プラスチック層を重ねる三層構造として、極めて高いガス圧や外部からの衝撃に耐える強度と耐久性を実現しています。また、万一の事故でも人とタンクを守る衝撃吸収フレーム、ガス漏れが起きても室内にガスが流入せず、車外に拡散しやすいタンクの室外配置と車体設計が採用されています。水素ガス検知器も搭載されていて、低濃度のガス漏れでも警告が表示され、高濃度の場合と衝突事故の際にはタンクバルブが自動的に遮断されます。さらに、水素ステーションでの1回約3分のガス充填は、セルフサービスではなくスタッフの手で行うという配慮もなされています。このような安全対策の考え方は、ホンダにおいても同じはずです。

実際のところ、ガソリンは気化して着火しやすいだけでなく、いったん発火すると液体のまま高温で燃焼し続けますから、事故のときには水素ガスよりもむしろ危険です。一方、もっとも軽い気体である水素ガスは、車外への通気さえ確保されていれば、たとえ燃料系統から漏れ出ても滞留することなく、大気中へ速やかに拡散していくはずです。燃料の特性から見る限り、水素自動車はガソリン車やディーゼル車よりも安全と言えるでしょう。

トヨタ、ホンダの安全対策は十分に行き届いています。
水素自動車が従来の自動車よりも危険とは言えません。

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