キサンタンガムの危険性 ( 大人・子供・赤ちゃんへの害は? )

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キサンタンガムの危険性 ( 大人・子供・赤ちゃんへの害は? )

キサンタンガムの危険性は…

害・危険性レベル2「警戒」

キサンタンガムは、キャベツから発見されたバクテリア、キサントモナス・カンペストリスが自らの周囲に保護層を形成するために分泌する高分子量の多糖類(ブドウ糖、マルトースなどの単糖が複数結合した物質)です。工業的には、同じバクテリアを使用し、トウモロコシ由来の澱粉をバクテリアの栄養源として醗酵させることにより生産されています。

キサンタンガムの食品添加物としての歴史は、1969年のFDA(アメリカ食品医薬品局)の認可に始まり、1980年にはEC(現在のEUの前身である欧州諸共同体)が認可。さらに、1988年には、生涯にわたり毎日摂取しても健康に影響を与えない一日許容摂取量が「制限なし」と改定されました。このような国際的な評価に準じて日本でも安全な天然添加物として普及し、1995年の改正食品衛生法によって定められた「既存添加物」(長年使用されてきた天然添加物)のリストに登録されました。

現在、歯磨き・ローション・シャンプーなどの日用品、医薬品をはじめとして各種工業原料にも多用されていますが、食品添加物としての食品への使用も多岐にわたり、粘り・とろみを付ける増粘剤や、水と油のように分離しやすいものを分離しにくくする安定剤として広く使用されます。また、料理にとろみを付ける調理素材として一般消費者向けにも販売されています。なお、加工食品の原材料名欄には、一般に増粘剤(キサンタン)安定剤(キサンタン)と表記され、他の増粘安定剤を併用している場合には一括して増粘多糖類と表記されています。

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子供のトウモロコシアレルギーに注意

食品添加物としてのキサンタンガム製品には、欧米の公的機関が定めた品質基準があり、主成分であるキサンタンガムの純度基準も定められています。しかし、培養液から精製する過程でトウモロコシの澱粉を十分に除去することは困難なようです。残留した澱粉に含まれるタンパク質成分がアレルゲンとなり、トウモロコシアレルギーを発症する可能性があります。

トウモロコシアレルギーは数ある食物アレルギーの中でも症例の少ない部類ですが、トウモロコシを材料に使用した食品は大量に販売されていますので、大人の場合はそのアレルギーの有無を自覚できているものと思われます。しかし、子供の場合、特に乳幼児では知らずに摂取して発症する危険性がありますので注意してください。

トウモロコシアレルギーのある人は要注意。
それ以外の健康な人には安全な食品添加物です。

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