コチニール色素の危険性と害(大人・子供・赤ちゃん)
コチニール色素の危険性は…
コチニール色素は、中南米やスペインで養殖されているエンジムシ(別名コチニールカイガラムシ)から抽出されている深紅色の色素です。この色は一般にカーマインレッド(またはカルミンレッド)と呼ばれ、伝統的な染色用の染料として使われているほか、口紅などの化粧品や食品添加物の天然着色料としても使用されています。日本で食品添加物としてよく使用されている商品としては、清涼飲料・アルコール飲料や菓子類・ハム・蒲鉾などが挙げられます。
大人・子供・赤ちゃんへの害は? 急性のアレルギー反応が。
コチニール色素は、従来、安全な天然着色料と考えられてきました。しかし、2012年に消費者庁からアレルギー反応の注意喚起が発表されています。コチニール色素を含む化粧品の使用や飲料・食品の摂取によって、かゆみ・じんましん・発疹が現れ、さらには呼吸困難にまで至った事例があるという報告です。
コチニール色素を含む飲料・食品には、原材料名の欄に、「コチニール色素」または「カルミン酸色素」・「着色料(コチニール)」・「着色料(カルミン酸)」と表記されています。アレルギーのある人は、これらの飲料・食品を摂取する際には十分に注意しましょう。なお、コチニール色素自体がアレルゲンになるとは考えにくく、原料のエンジムシのタンパク質成分がアレルゲンであると考えられています。
コチニール色素を含む飲料・食品は、急性のアレルギー反応に厳重警戒。