レーザーポインターの危険性と害
レーザーポインターの危険性は…
レーザーポインターは、片手に持ってレーザー光線を照射することのできる小型のレーザー発振機のことです。会議場・講堂・イベント会場などのスクリーンに投影されている図や文字を指し示すためや、土木・建設工事の現場で施工個所を指示するための道具として普及しています。また、実用的な用途だけでなく、もっとも低出力のものは玩具としても販売されています。(写真・国内メーカーの製品例 サンワサプライ製・レーザーポインター)
レーザー光線は低出力でも危険
現在、国内で販売されているレーザーポインターは、比較的に低出力の製品がほとんどです。玩具用は、レーザー光線を直視しても、短時間であれば眼に悪影響がないものに限られています。また、仕事に使われている実用的なものは、一瞬直視したくらいであれば眼に損傷を受けることはありません。しかし、レーザー光線は光のエネルギーが拡散せずに放射されるため、低出力のものでも眼に入った場合には瞬間的に視力を奪われるだけの力があります。自動車・機械などの運転中やスポーツでプレイ中にレーザー光線を眼に受ければ、危険な事故につながりかねません。
レーザーポインターの法的規制と販売の現状
JIS 日本工業規格では、レーザー発振機の規格を最大出力(単位・mW ミリワット)によって5段階に分類しています。現在、レーザーポインターでの使用が法的に認められている発振機の規格は、もっとも低出力のクラス1(約0.2mW)と次のクラス2(1mW未満)の2種類だけです。1mW以上の高出力が可能な発振機の使用は、産業用や実験用の機器・設備に限って認められています。
これは、1990年代にレーザーポインターが普及して事故が多発したため、2001年改正の消費生活用製品安全法によって定められた規制です。この改正法では、発振機の出力だけでなく、サイズ・重量、バッテリー電源のみ使用すること、電池の種類・本数など、レーザーポインターの安全性を確保するためのさまざまな製品条件が規定され、これに適合しない製品の製造販売・輸入販売が一切禁止されました。また、公認の検査機関による検査制度も新設され、合格製品に表示が義務付けられるPSCマークが制定されました。現在、PSCマークが付いていない製品は販売・輸入が禁止されています。
しかし、このようなレーザーポインターの規制が厳格に守られているとは言えません。国内メーカーは法律を遵守しているようですが、海外メーカーの大出力の製品やPSCマークを取得していない製品がネット通販によって販売されています。サッカーの国際試合でレーザー光線による妨害行為が問題になっている昨今です。2020年の東京オリンピックに向けて、レーザーポインターの違法販売や危険使用に関する法的規制と取り締まりが強化されるものと思われます。
レーザー光線は、人に照射すると大変危険です。
レーザーポインターの危険使用は犯罪行為です。
タグ:2020年, JIS, mW, PSCマーク, イベント会場, エネルギー, オリンピック, クラス1, クラス2, サイズ, サッカー, スクリーン, スポーツ, ネット, バッテリー, プレイ, ミリワット, メーカー, レーザーポインター, レーザー光線, 事故, 仕事, 会議場, 低出力, 光, 公認, 出力, 危険, 危険性, 取り締まり, 合格, 国内, 国際試合, 土木, 大出力, 妨害行為, 安全性, 実用的, 実験用, 害, 工事, 建設, 悪影響, 拡散, 損傷, 改正, 改正法, 放射, 日本工業規格, 最大出力, 東京, 検査機関, 機器, 機械, 法律, 法的, 海外, 消費生活用製品安全法, 玩具, 現場, 現状, 産業用, 発振機, 直視, 眼, 禁止, 義務, 自動車, 製品, 製造, 規制, 規格, 視力, 設備, 講堂, 販売, 輸入, 通販, 運転, 違法, 遵守, 重量, 電池, 電源, 高出力