家庭用マッサージチェアの危険性と害

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家庭用マッサージチェアの危険性と害

家庭用マッサージチェアの危険性は…

害・危険性レベル2「警戒」

家庭用のマッサージチェアは、高価な製品が多いにもかかわらず、すでに多くの家庭に普及しました。今でも疲労回復ストレス解消健康増進などの効果が期待されて、人気が衰えていないようです。しかし、利用者が増加したことで、独立行政法人の国民生活センターにはマッサージチェアによる健康被害の報告が数多く寄せられています。

高齢女性を中心に、皮膚・筋肉・神経の損傷や骨折が発生。

国民生活センターの発表(2015年)では、マッサージチェアとその他の家庭用マッサージ器(フットマッサージャーなど)による健康被害を訴えた人の約6割は60歳以上で、特に女性が多数を占めています。また、被害の内容を見ると、器具の圧迫によると思われるすり傷内出血がもっとも多くなっていますが、神経・脊髄の損傷骨折も少なからず発生しています。以下にマッサージチェアによる健康被害の実例を紹介します。

健康被害の実例 ①  80代女性、圧迫による背骨の剥離骨折

慢性的な腰痛があり、本人が家電量販店で購入して初期設定のまま8日間全身に使用したところ、かえって腰が痛くなった。整形外科を受診して、もともと弱くなっていた背骨が揉み玉の圧迫で削られていることが判明し、患部の骨が固まるまで入院して寝たきりの状態となる。取扱説明書にはその危険性に関する注意説明はなく、「腰が痛い場合は気を付けてください」という別紙が添えられていた。また、購入時に店員から本人への注意説明はなかった。(2015年発生)

健康被害の実例 ②  70代男性、圧迫による腕の腫れ

スーパーに展示されていたマッサージチェアを体験したところ、腕もみ機能で強く圧迫されて左腕に痛みが走った。販売員に機械を止めるように求めたが、すぐには止まらなかった。翌日、左腕が大きく腫れたため病院で診察を受け、全治2週間と診断される。しかし、完治までに1ヶ月近くを要した。(2015年発生)

健康被害の実例 ③  70代男性、締め付けによる肋骨の骨折

テレビ通販で購入したマッサージチェアを使用したところ、背中の押圧アームに挟まれて強く締め付けられた。医師の診察により肋骨を3本骨折していることが判明。45日間入院する。(2011年発生)

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購入は慎重に、使用は操作方法を理解してから。

マッサージチェアやその他の家庭用マッサージ器による健康被害について、国民生活センターは、メーカーによる注意喚起と販売店による商品説明の不足を指摘しています。しかし、購入者や利用者の方に健康被害を自ら招いてしまう要因があることも警告しています。マッサージチェアを購入するときと体験使用も含めて実際に使用するときには、以下の点に注意してください。

マッサージチェアが自分の体に有害な場合もあります。

年齢に関わらず腰痛のある人や骨密度の低下した骨粗鬆症の人には危険です。また、骨粗鬆症と診断されていなくても、加齢や病気によって骨質が低下している人も骨折の危険性があります。マッサージチェアを購入するときには、実際に使用する人が健康上問題のないことをまず確認してください。販売店で体験使用をするときも、販売員に健康上の注意事項を確認してください。

マッサージチェア売場

マッサージチェアの操作方法を理解してから使いましょう。

国民生活センターの調査では、健康被害を受けた人の約4割が取扱説明書を読まず、購入者や販売員からの説明も十分に聞かず、直感的にリモコンを操作して使用していたことが判明しています。高齢の人ほど、不適切な使用による異常な負荷に体が耐えられません。購入して初めて使用するときには、まず取扱説明書を熟読して操作方法と商品特性を十分に理解してください。また、販売店での体験使用のときも、販売員に操作方法を確認してから動作させるようにしましょう。

購入の前に健康上問題がないか確かめてください。
操作方法と商品特性を理解してから使いましょう。

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