自転車用カッパ(雨合羽)の危険性(レインウェア・レインコート)

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自転車用カッパ(雨合羽)の危険性(レインウェア・レインコート)

自転車用カッパ/雨合羽(レインウェア)の危険性は…

害・危険性レベル2「警戒」

2015年の改正道路交通法により、自転車の安全運転義務違反に対する罰則規定が強化されました。その関係で、雨の日に傘を差しながら自転車を走らせる「ながら運転」は減り、フード付きレインウェア(雨合羽)を着用する人が増えています。

自転車用カッパ/雨合羽(レインウェア)による走行中の事故

自転車用のフード付きレインウェアには、前開きのレインコートタイプ、上着とズボンのレインスーツタイプ、袖のないレインポンチョタイプなどがあり、自転車に乗るときの服装や状況に応じて選ぶことができます。通勤・通学などで自転車を使っている人には、雨具として欠かせないアイテムになっているようです。

しかし、独立行政法人の国民生活センターによると、レインウェアの構造や使用方法が原因で、次のような走行中の転倒事故や自動車との衝突事故が発生しています。

転倒事故の実例  自転車用カッパ/雨合羽(レインウェア)の収納袋が前輪に巻き込まれたケース

自転車通学の途中、自転車用カッパ/雨合羽(レインウェア)の入った収納袋をハンドルに吊るしておいたところ、袋が前輪に絡まって自転車が前のめりに転倒し、地面に叩きつけられて鼻骨を骨折した。(2015年、10代男性)

衝突事故の実例  フードの視界不良により自動車にはねられたケース

レインウェアを着て走行中、十字路で自動車と出会い頭に衝突する。フードの端は幅数センチが透明だったが、顔を横に向けてもフードは動きにくいため、左右の安全確認がしにくかった。(2012年、50代女性)

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自転車用カッパ/雨合羽(レインウェア)の使用上の注意点

上記の転倒事故の例は、レインウェア自体に問題があるわけではありません。しかし、国民生活センターは各種商品の安全性テストを行い、以下のような使用上の注意点を指摘しています。

自転車用カッパ/雨合羽(レインウェア)の安全な使用法 ①  レインウェアと駆動部を接触させない。

レインポンチョタイプの長い裾やレインスーツタイプのズボンの裾を締める紐が自転車の駆動部(車輪、ギヤ、チェーンなど)に巻き込まれる危険性があります。レインウェアと駆動部を接触させないように注意して、裾や紐を無駄に長く垂らさない着こなしをすべきです。

雨天疾走

自転車用カッパ/雨合羽(レインウェア)の安全な使用法 ②  ロングポンチョの裾は固定する。

レインポンチョタイプの中でも前身頃が前かごまで覆い隠すほど長いロングポンチョは、強風にあおられると舞い上がり、顔に覆いかぶさって視界をさえぎる危険性があります。裾を前かごなどにしっかり留めておくべきですが、それができない場合、風の強い日には使用しない方がいいでしょう。
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自転車用カッパ/雨合羽(レインウェア)の安全な使用法 ③  フードを顔に密着させる。

レインウェアのフードの端に透明素材を使用している製品が主流になっていますが、雨に濡れた状態で視界が十分に確保できるとは限りません。また、フードを付属の紐やマジックテープで締め付けたりサイズを調整したりして頭部に密着させないと、顔を動かしてもフードは動かず、視界がさえぎられてしまいます。走行中にいつも周囲の状況が見渡せるよう、フードが顔といっしょに動くようにしておきましょう。

長い裾や紐が駆動部と接触しないように気をつけて。
フードを紐やマジックテープで頭部に密着させる。

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