合成香料の危険性と害

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合成香料の危険性と害

合成香料の危険性は…

害・危険性レベル2「警戒」

我々日本人は特に「香りにうるさい国民」であると言えます。ここ最近では化粧品や香水だけでなく、衣料用洗剤や柔軟剤にも香り付けがされ、それが各商品の「ウリ」にもなっているような状況です。

これらの製品に使われている香料は「合成香料」と呼ばれる物で、主に化学的にいろいろな成分を混ぜて作られています。ちなみに、世界中では合成香料は約500種類が存在しているのですが、そのうちの320種類はなんと日本で製造されているのです。この点からみても、日本人にとってはある意味「見た目」よりも「香り」の方が重要な価値観なのかもしれません。

ただ、この合成香料による「被害」が発生しているのをご存知でしょうか。先程挙げた、衣料用洗剤や柔軟剤などでは、香りの豊富さや強さについて各メーカーが激しく争った結果、逆に一部の人にとっては極めて不快感を覚える「悪臭」となってしまったのです。

また、合成香料はアトピーや喘息の原因にもなる可能性があるのです。

合成香料による健康被害とは

そもそも「香り」に対する個人の好みの差というのはとても大きく、ある人にとって心地よい香りであっても、他の人にとっては正反対の悪臭である、などということはザラにある話です。それでも、香りの強さが低ければ害にはならないのですが、合成香料の場合は香りを強くすることが比較的簡単であるため競争がエスカレートし過ぎてしまったのです。

強すぎる香りは頭痛や吐き気、集中力低下などに繋がります。香りは発生源となっている本人自身は「慣れやすい」ため気付かないのですが、職場や学校などでとても不愉快な思いを経験した事がある人も多いのではないでしょうか。

また、合成香料が原因で化学物質過敏症を発症してしまったケースもあるのです。化学物質過敏症は、対象となる臭いをほんの少しでも嗅ぐと頭が痛くなったり吐き気をもよおしたりします。この病気は主にタバコの受動喫煙がきっかけとなる事が多いのですが、最近の合成香料ブームによって、香料でも化学物質過敏症となる人が増えているようです。化学物質過敏症になると酷い場合はまともな社会生活が営めなくなり、会社は退職、生活保護を受けて窓を締め切った自室に閉じこもるしかなくなる場合もあるのです。

合成香料問題は長引く可能性が強い

正に「香害」の原因とも言える合成香料ですが、マスコミで大きく取り扱われる機会が少ないために問題が長期化する恐れも指摘されています。大手の衣料用洗剤メーカーは多くのマスコミのスポンサーになっていますから、テレビ番組などで大々的に合成香料を批判するのは難しい状況にあるのです。

少なくとも我々、消費者・利用者側としては強すぎる香りにはきちんと「NO」と意思表示をする必要があるでしょう。そして、合成香料によってただ臭いだけでなく、非常に過酷な病気を発症してしまった人がいる現実も知っておく必要があるのです。

人間の鼻は香に慣れてしまうのでついつい強すぎる香りを撒き散らしがち。常に周囲に配慮し、控えめな香を楽しみましょう。

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