人工甘味料の危険性と害
人工甘味料の危険性は…
厚生労働省が食品添加物として認可している人工甘味料を五十音順に紹介します。これらの中には、本来は天然甘味料でありながら、工業的には人工的に合成されているものも含まれています。
そのほとんどは、通常の摂取であれば健康上の危険性がない安全なものです。(危険レベル1)
ただし、名称を赤字で記した甘味料については、使用した食品・飲料を摂取する際に注意が必要な場合もありますので、リンクページの説明を参考にしてください。(危険レベル2)
アスパルテーム
味の素が開発した人工甘味料です。大部分が消化されずにそのまま排泄されるため、低カロリーの飲料・食品に使用されています。一般の人には至って安全な甘味料ですが、フェニルケトン尿症の患者には有害です。使用食品の原材料欄には「アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物」と明記されていますので注意してください。詳しくは、「アスパルテームの危険性と害」をご覧ください。
アセスルファムK ( アセスルファムカリウム )
化学的特性に大変優れた利用範囲の広い人工甘味料であり、素材の風味を引き立て、他の甘味料の欠点を補う特性もあるため、各種飲料・食品で使用されています。また、むし歯の原因にならないという利点もあります。各種検査で安全性が確認されていますが、原材料の一部に発癌性物質が使用されているため、発癌性を懸念する声も聞かれます。詳しくは、「アセスルファムKの危険性と害」をご覧ください。
エリスリトール or エリトリトール
果実や発酵食品に含まれている天然の甘味成分ですが、人工甘味料としてはブドウ糖を醗酵させて生産されます。歯垢形成を抑制する、血糖値を上昇させない、ノンカロリーなどの利点のほか、他の甘味料の風味を補完する特性もあり、低カロリーの飲料・菓子類によく使用されています。ただし、一度に大量に摂取すると下痢をする危険性があります。詳しくは、「エリスリトールの危険性と害」をご覧ください。
キシリトール
菓子メーカーの広告で白樺の樹から採れる北欧生まれの健康的な甘味料として有名になりましたが、国内の菓子類などで多用されているキシリトールは、ほとんどが化学合成された人工甘味料です。
グリセリン
化学メーカーや医薬品メーカーなど様々な分野で工業原料として使用されています。甘味料のほか保存料・増粘剤などの食品添加物としても広く用いられています。
サッカリン
19世紀に開発された古典的な人工甘味料です。サッカリン系の甘味料は、ガムなどの菓子類で多く使用されていました。しかし、かつて発癌性が疑われたことがあり、現在では安全性が確認されていますが、国内での使用量は減少しました。
スクラロース
世界的に安全性が確認されている、現在もっとも信頼性の高い人工甘味料です。むし歯の原因にならない、血糖値を上昇させない、ノンカロリーであるという健康上の利点から、特に清涼飲料・アイスクリームでもっとも多く使用されています。詳しくは、「スクラロースの危険性と害」をご覧ください。
ソルビット or ソルビトール
ソルビトールは、リンゴの蜜などに含まれる甘味成分です。工業的にはブドウ糖を主原料として生成されます。低カロリー食品のほか魚肉製品にも使用されていますが、一定量以上を摂取すると下痢・軟便になり、医療用の下剤としても使われています。詳しくは、「ソルビットの危険性と害」をご覧ください。
トレハロース
天然のトレハロースは、椎茸などのキノコ類や海藻に多く含まれている旨味成分です。さっぱりとした上品な甘味があり、現在では工業的に安価な生産が可能となったことから、様々な食品・飲料で使用されています。詳しくは、「トレハロースの危険性と害」をご覧ください。
ネオテーム
有機化合物のアミノ酸を原料とした人工甘味料で、砂糖の約10,000倍もの甘さがあります。また、食品の風味を際立たせる効果や、苦味など不味さの原因となる味を低減させる効果もあります。しかも、低カロリーでむし歯の原因や血糖値の上昇にもつながりません。
パラチノース or イソマルツロース
砂糖を原料として合成され、ブドウ糖と果糖を結合させた分子構造の甘味料です。砂糖と同様に体内で消化されますが、ゆっくりと分解されるため、血糖値の急激な上昇を抑えながら持続的なエネルギー供給ができます。そのため、パラチノースを使用した食品は特定保健用食品に指定され、糖尿病患者のための砂糖の代用食品ともなっています。なお、イソマルツロースが化合物の一般名称で、パラチノースは製造企業による登録商標です。
マルチトール
澱粉を原料とする人工甘味料です。加熱しても砂糖のように褐色に変化するキャラメル化が起きません。また、砂糖に近い甘さがありますが、腸管から消化吸収されにくいという特徴があり、健康志向の低カロリー食品に使用されています。
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