デキストリンの危険性と害
デキストリンの危険性は…
デキストリンは、片栗粉などの澱粉が加水分解されてマルトース(麦芽糖)になるまでの中間的な炭水化物です。澱粉は常温では水に溶けませんが、デキストリンは水溶性です。その使いやすさから様々な工業分野で使用されていますが、食品素材としてもチップス類をはじめとするスナック菓子で広く用いられています。
デキストリンは無害な炭水化物
工業的に生成されるデキストリンの中には、一部、唾液・膵液などに含まれる消化酵素のアミラーゼでは分解されにくいものも含まれています。それらの難消化性成分を取り出して精製したものは難消化性デキストリンと呼ばれ、整腸作用や食後血糖値・中性脂肪値の上昇を抑制する作用のある食物繊維の代用食品として商品化されています。
しかし、難消化性成分を除外して菓子類などに使用されるデキストリンは、体内でアミラーゼによりブドウ糖に分解されてエネルギー源となります。従って、菓子類の原材料であるデキストリンには、危険性はまったくありません。ただ、消化吸収の良い炭水化物であり、炭水化物の摂り過ぎを助長しますので、肥満傾向のある人はスナック菓子などの食べ過ぎに気をつけましょう。
デキストリンは、消化吸収の良い安全な食品。