カビ取り剤の危険性と害

スポンサードリンク
カビ取り剤の危険性と害

カビ取り剤の危険性は…

害・危険性レベル3「厳重警戒」

家庭用のカビ取り剤は、主にバスルームのタイルの目地などに発生するカビの除去を目的として開発された掃除用品です。ボトルに詰めた液状スプレータイプが主流ですが、チューブ入りのジェル状タイプもあります。いずれも、強い漂白作用殺菌作用をもつ次亜塩素酸ナトリウムを主成分とし、カビの胞子・菌糸の破壊と同時に黒ずみを消し去ることが出来ます。

液状スプレータイプは、壁面に吹き付けても液がすぐに流れ落ちないよう、洗剤成分の界面活性剤が含まれており、泡状になって壁面に付着します。また、次亜塩素酸ナトリウムに特有の強い塩素臭を弱めるため、その濃度が洗濯用の塩素系漂白剤よりも薄く、芳香成分も含まれています。一方、ジェル状タイプは、チューブのノズルをカビの生えた部分に近づけて、ジェルを塗り付けるようにして使用します。一般に、スプレータイプよりもカビ取り効果が強力です。

バスルームで使用するため、残留塩素による肌の炎症などが心配されるかもしれません。しかし、塩素系漂白剤の場合と同様、水できれいに洗い流しておけば残留塩素による被害の心配はいりません。それよりも、カビ取り剤で気をつけなければならないのは、以下のような塩素ガスの発生です。

酸性物質と反応して塩素ガスを発生

カビ取り剤の主成分である次亜塩素酸ナトリウムは、酸性の物質と混ざると激しく反応し、塩素ガスを多量に発生します。塩素ガスは古典的な毒ガスの成分であり、大変危険な致死性のガスです。ただし、中性・アルカリ性の物質(洗濯用洗剤など)といっしょに使用しても塩素ガスを発生することはありません。

バスルームでの使用では、特に酸性の風呂用洗剤といっしょに使わないよう、くれぐれも気をつけてください。また、カビ取り剤を使う部分に酸性の洗剤成分・汚れなどが残っていないことを確認してから使用してください。

なお、カビ取り剤をつけてゴシゴシ擦るのは逆効果です。カビ取り効果がかえって弱くなったり、タイルの目地を傷めたりします。通気を良くして黒ずみが消えるまで放置し、その後に強めのシャワーなどで洗い流しましょう。

カビ取り剤と酸性の風呂用洗剤が混ざると
塩素ガスを発生する。
酸で汚れたところにつけるのも危険!

スポンサードリンク
サブコンテンツ

このページの先頭へ